元来シロアリは、人の住む住宅に生息する生き物ではなかったようです。森や林、密林などで生命をまっとうした木や、枯れてしまった木を食料とし、肥えた土に返すという重要な役目をシロアリは持っていました。森林伐採により、食料や住む場所を奪われたシロアリは、食料を求め、人間の住宅に入り込み、天命である「木を食べる」使命を全うしようとしているのです。ある学者によると、シロアリがいなければ、現在の森は存在しなかったという人さえいます。人間にとっては「害虫」でも、自然にとっては益虫なのかもしれませんね……。
一般的にシロアリは、アリの仲間だと思っている人が多いようですが、驚くことに、祖先はゴキブリと一緒だと言われ、実際は、ゴキブリの仲間だと言われています。ここで、本題とは関係ありませんが、もう一つ。では、「アリ」は何の仲間でしょう。答えは「蜂」です。なぜ?蜂なのか調べたことはありませんが、蜂から羽を取り小さくすると、確かにアリに見えなくもないです。
シロアリのほとんどの種類は、熱帯や亜熱帯地方に生息し、落ち葉や枯れ木を栄養分として生息しています。また、シロアリにも様々な種類があり、その数は全世界で2,000種類を超えるといわれ、日本には現在22種のシロアリが生息していますが、最も多く見られるシロアリは、イエシロアリ・ヤマトシロアリの2種類のようです。
シロアリは、基本的に乾燥した場所や紫外線の照射を極端に嫌います。これとは逆に、湿気の多い所や、陽の当たらない場所は、シロアリが生息するのに適した場所ということになります。
近年の住宅は、国の指導により省エネという項目が付加されており、人間とって住みやすい環境に一歩近づいたと言えます。しかし、考えようによっては、人間に住みやすい=シロアリにも住みやすい環境なのでは無いでしょうか。なぜかと言えば、省エネ住宅というのは、気密性の高いことが大きな特徴の一つに上げられます。気密性=密閉された建物は、当然通気性の悪化をともない、壁帯内部や床下には多くの湿気をともなうことが十分予想され、シロアリにとっては最適な生息地となり得ます。
シロアリの寿命は、女王で10~15年。その他のシロアリ(職蟻と兵蟻)は、2~3年と言われています。また、女王の繁殖力はすさまじく、1日数百個の卵を死ぬまで産み続けます。
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